2025年9月30日、東海テレビのビジネス番組「勝手にフランチャイズ化計画」に、つぐつぐが出演しました。
1時間番組のトップバッターとして取り上げられ、「もし金継ぎをフランチャイズ化したら?」というテーマで議論が行われました。
※ 実際につぐつぐがフランチャイズ化を検討しているわけではありません。
しかし、この討論を通して、金継ぎという伝統技術をどのように社会に広げ、未来へとつなげていくのかというテーマを多くの視聴者に届けることができました。

出演者
【MC】吉村崇(平成ノブシコブシ)
【ゲスト】銀シャリ(鰻和弘、橋本直)
【アシスタント】篠田愛純(東海テレビアナウンサー)
【プレゼンター】くまだまさし、俣野由季(つぐつぐ)、鐘ヶ江健二(人見知りうどん)
【スペシャリスト】山本昌弘(鰻の成瀬)、飯田裕紀(ナユタス/アフラス)
「金継ぎ師フランチャイズ化」のプレゼン内容?
フランチャイズという視点から見た金継ぎ
フランチャイズとは、本部が培ってきたノウハウや理念、技術を共有し、共通の仕組みのもとで事業を広げていく仕組みです。
その本質は「一人の力では守りきれない価値を、仲間と共に守り、育てていく」という考え方にあります。
これは、金継ぎの伝統を未来へつなぐという私たちの理念にも通じています。
金継ぎも漆芸も、一人の職人が生涯をかけて技を磨き、弟子に伝えていくという形で受け継がれてきました。
しかし今の時代に、伝統技術をビジネスとして続けながら、弟子が安心して働き、技を磨ける環境を整えるのは、決してたやすいことではありません。
その文化を現代において、より多くの人に伝えるためには、「共有」と「継承」を支える仕組みが必要です。
つぐつぐは、この「仕組みづくり」に挑戦しています。
単なる企業活動ではなく、金継ぎを学びたい人、教えたい人、受け継ぎたい人をつなげるプラットフォームを築くこと。それが、私たちが目指す“伝統を現代に生かす”という新しい形の継承です。

社員インタビューから見える人材育成の姿勢
今回の番組では、つぐつぐの社員もインタビューを受け、「なぜこの会社で金継ぎを学び、働こうと思ったのか」を語りました。
その姿から、つぐつぐが若手の育成に力を入れていること、そして金継ぎの未来を見据えた企業であることを感じ取っていただけたのではないでしょうか。
金継ぎを学び、継承する人が増えることで、この文化はより強く、豊かになると思っています。
つぐつぐは、そのための環境づくりと教育の仕組みづくりをこれからも進めていきたいと考えています。
技術を守る「金継ぎ検定」

つぐつぐは、事業が大きくなっても、自社の金継ぎの品質を守るため、一般社団法人の「金継ぎ検定」」を通じて技術の基準を可視化しています。
金継ぎ検定は入門から上級まで、知識から技術まで段階的に学びチャレンジできる民間資格です。
金継ぎ教室の生徒様で技術習得に意欲的な方には、この金継ぎ検定を紹介・おすすめしていますが、お客様だけでなく、つぐつぐで働く社員・金継ぎ師に対しても評価基準に入れています。
これにより、学ぶ人が確かな技術を身につけ、教える側も責任を持って伝えることができます。
検定は一般社団法人金継ぎ検定協会が運営しており、日本全国、さらには世界中のどこからでも受検できる開かれたものです。
できるなら「最短」で、金継ぎの上を目指す。金継ぎを未来に受け継ぐための重要な基盤と考えています。
金継ぎ師フランチャイズ化計画|見逃し配信情報

この放送は、放映日である9月30日から、TVerやLocipo(ロキポ)で見逃し配信をご覧いただけます(媒体により配信期間が異なりますのでお早めに)。
スタジオでの議論だけでなく、事前に取材された社内の様子や、たまたま金継ぎ修理をご依頼に訪れたお客様の生の声を実際に見ていただければ、つぐつぐの取り組みや雰囲気をより深く感じていただけると思います。
金継ぎを未来へつなぐ仕組み

金継ぎはかつて職人の世界に限られた技術でした。
しかし今では金継ぎキットで自宅で気軽に始められ、より技術を磨きたい人には検定制度や学びの環境が整い、一般の方でも挑戦できる開かれた文化となりつつあります。
つぐつぐは、組織として若手の金継ぎ師を育成し、文化を社会に広げる仕組みをつくりながら、この技術を未来へ受け継いでいきます。
今回の番組出演も、その歩みの一部と考え、取り組みました。これからも、金継ぎを身近に、そして長く愛される文化として伝えていきたいです!
