日本のみならず、世界中の方から購入いただいている、初心者用・伝統金継ぎキット「つぐキット」。
今、卸販売をしたいというお問い合わせが増えているため、全ての方に事前にその情報を知っていただけるよう、概要をまとめました。
▼ 詳しくはショップサイトのこちらの記事をお読みください。
① つぐキット大量購入・卸販売が向いている方
つぐキットはたくさんの個人の方に購入いただいていますが、大量のつぐキットを購入されたい方として、下記のような方におすすめです。
- 日本国内・海外で、通販サイトあるいは店舗で商品を販売している会社・法人様
- 金継ぎ教室を開催していて、生徒につぐキットを提供したい個人経営者・事業主様
- 大規模な金継ぎワークショップを開催予定、あるいは福利厚生でたくさんの社員に金継ぎキットを提供するために、一括購入したい方(つぐつぐが出張ワークショップ・オンラインワークショップ可能な場合もあり)
② つぐつぐオリジナル金継ぎキット「つぐキット」とは?【選び方】
つぐキットが選ばれる理由5つ
たくさんの利点を兼ね備えた金継ぎキットですが、大きく5点にまとめました。
- つぐキットは、日本の伝統的な金継ぎを、初心者が一人でできるよう開発された金継ぎキットです。
- 自然の材料のみを使用しているため、食器にも安心してご使用になれます。
- 日本語・英語併記でたくさんの写真を掲載したオールカラーの手順書に加え、YouTube動画(日本語・英語)もあり、分かりやすいです。
- おしゃれでコンパクトなパッケージで、キットの中にお道具がきちんと並び、届いた瞬間からやる気がみなぎると好評です。
- 金粉・銀粉の含有量に応じて、全部で4種類あります(海外には3種類だけ販売しています)。最も消耗が早い、金粉・銀粉・付属の真綿以外の材料は、すべてのキットで同じです。壊れた器の数・破損度に応じて、最適なキットを選べてお得です!
つぐキットの選び方
つぐキットの外観・内容物にほとんど差がないため、金粉・銀粉の含有量をわかりやすく示した写真掲載とともに、説明します。
1. Traditional Tsugu Kit(日本名:つぐキットプレミアム)
海外で一番人気なのはTraditional Tsugu Kit(日本名:つぐキットプレミアム)です。金粉0.3g・銀粉0.5g入りで、金仕上げだけでなく銀仕上げも可能で、最も多くの器を修理することができます。金継ぎでは金粉や銀粉が最初に消耗しやすい材料のため、それが最も多く含まれる当キットが、追加購入の手間が省けてお得なため、海外から好評です。青みのある器には銀が似合うことがあり、また金継ぎの練習として銀粉を使い、大切な器だけ高価な金粉で仕上げるという使い分けもできます。
2. Gold-only Tsugu Kit(日本名:金増量つぐキット)
続いて人気なのが、Gold-only Tsugu Kit(日本名:金増量つぐキット)です。元々Traditional Tsugu Kit(日本名:プレミアムつぐキット)のみを海外向けに販売していたのですが、銀粉は不要なので金粉のみ多く欲しいというお客様の要望によって生まれた商品で、金粉0.5g入りです(銀粉なし)。金継ぎといえば「金」なので、すべての器を金粉だけで仕上げたい方に人気です。
3. Starter Tsugu Kit(日本名:つぐキット金)
3番目に人気なのが、Starter Tsugu Kit(日本名:つぐキット金)です。最もお値打ちな当キットは、金粉0.1gのみ付属です。金継ぎしたい器が少ない、破損度が高くない欠けた器をお持ちで、まずは金継ぎを始めてみたいという方に最適です。金継ぎをもっとしたい!と思ったら、追加で金粉や銀粉を購入可能です(海外の場合は送料が非常に高く、金粉や銀粉だけを追加購入するハードルが高いため、国内では当商品が最も人気ですが、海外では3番目に人気です)
4. つぐキット金銀(国内限定販売)
最後に、国内だけで販売しているつぐキット金銀は、金粉0.1g・銀粉0.2g入り。金継ぎをお値打ちに気軽に始めてみたいけど、すぐに金粉がなくなってしまうのは困るという方が、つぐキット金よりは多くの器を金継ぎ・銀継ぎできる商品として人気です。
なお、金継ぎできる器の数は、その器の破損度によるので、一概に「何枚修理できます」と言いにくいです。
バキバキに破れた器など、破損度が高い場合、金粉・銀粉を蒔く表面積が大きくなり、その分金粉・銀粉を消耗するからです。
ただし、金継ぎは、最後に金粉・銀粉を蒔かずに、黒漆や弁柄漆(朱色)で仕上げることも可能です。黒い器に黒い漆で仕上げると、破損した箇所が目立ちにくく「闇継ぎ」とも言われ、シックな上に修理は完了して、器をまた使えるようになります。
③ つぐキット卸販売・大量購入時の注意点
金継ぎ教室を開かれる、漆芸や金継ぎに精通した人には既知のことですが、漆は皮膚につくとかぶれることがあります。そのため、金継ぎ中は必ず付属のゴム手袋を着用して行っていただきます。手順書などに注意書きを入念に記載していますが、卸販売される方は漆かぶれについてご留意ください。
伝統金継ぎで最も重要な材料である漆(当商品には生漆が含まれています)は、天然物のため、製造日から1年以内に使い切ることが望ましいとされています。また、30度を超える高温の場所に置くと品質が劣化するため、温度管理にご注意ください。商品が1年以上在庫として残ってしまった場合に限り、交換用の生漆に限り通常より安く販売しております(値段は変動するため、都度ご相談ください)。もちろん、たくさん購入いただいた方が卸値は安く設定しておりますが、実際につぐキットを使用されるお客様の元に鮮度の高い漆がお届けできるような数のご注文をお願いします。
④ つぐキット大量購入時の卸値と配送
▼ 卸値や条件について、詳しくはショップサイトのこちらの記事をお読みください。
発送について、事前に知っておいてほしいことがあります。
漆は液体です。日本郵便では液体をアメリカ・カナダなど諸外国に郵送できないため、当社ではFedexにて全世界へ郵送しています。海外からご購入の方は、その国の液体の郵送の制限についてご留意ください。
漆は危険物とみなされ、国際配送ができないことがあります。そのため当社では日本語・英語のSDS(Safety Data Sheet/安全データシート)をご用意しており、郵送会社にお渡しすることで世界中へ発送しています。よく、海外への転送会社を使って購入される方がいますが、それらの会社はSDSを持っていないため、直接当社から購入する方が安心です。
⑤ 世界中で好評のつぐキットを大量購入・卸販売したくなったら
まずは下記の詳しい記事をお読みいただき、お問い合わせよりご相談ください。
つぐつぐのショップサイトにある価格が、各商品の定価になります。
コロナ禍を経て、大切なものを自分の手で蘇らせ、新たな価値を見出す「金継ぎ」が、国内外で大変大きな注目を集めています。金継ぎは単なる器の修復を超えて「不完全の中に美を見出す」「欠陥を強みにして乗り越える」といった哲学とともに、たくさんの方に共感いただいています。
私たちはこの「つぐキット」が、国境を超えて一人でも多くの人のお役に立て、感動を与えられたらと願っております。
海外からの感動の声の例:
妻がある日、大切にしていた器を割ってしまいました。私はその破片をこっそり集めておいて、つぐキットを購入し、密かに金継ぎで修理しました。完成まで数ヶ月かかりましたが、妻の誕生日にその蘇った器をプレゼントしたら、妻は涙を流して喜んでいました。
金継ぎは一夜にしてできるものではなく、数ヶ月にわたる、それなりに大変な作業です。
日本で室町時代から伝わってきたこの技法が、これだけの支持と注目を世界から得ているのは、日本人としてとても誇らしいことです。
今回、大量購入あるいは卸販売での大きな値下げを踏み切った理由は、私たち「つぐつぐ」の販売網だけでなく、金継ぎの素晴らしさに共感していただけるより多くの方に、金継ぎの魅力と、大切な器が壊れても金継ぎしてまた使うという選択肢があることを広めていただきたく、一人でも多くの方の幸せと豊かな生活を創造したかったからです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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