つぐつぐでは、能登半島地震の被災者に金継ぎで応援するプロジェクトにご参画いただける生徒様を募集します。
「金継ぎで石川復興応援プロジェクト」の概要

時期:2024年4月中(目標)、準備ができ次第開始。終了予定日は未定。
場所:つぐつぐ恵比寿本店・浅草店の、金継ぎ教室中(器の適切な管理のため、全てのクラスで実施せず、限定する可能性があります)
趣旨:大切にしていたのに割れてしまった被災者の器を、つぐつぐの生徒様と講師一丸となり、無償*で金継ぎ修理してお返しし、少しでも元気になっていただく。
※無償金継ぎ修理が受けられる対象者:2024年能登半島地震で被災された方。大切な器が割れてしまい、金継ぎ修理して復元したい方。ただし、郵送にて器の受け取りとなるため、郵送の送料はご負担いただき、金継ぎ修理および返送送料は当社で負担します。ただし、初心者を含むつぐつぐの生徒様による修理のため、プロの仕上がりにはならず、再び使用できる金継ぎ修理であることをご了承いただける方に限ります。また仕上げの色は当社で決定します。応募資格にその他の条件があり、別途案内する応募フォームにて事前の申込が必要です。申し込みが殺到した場合は抽選となります。
つぐつぐの生徒様が参画するメリットと、つぐつぐからのサポート

ご好意とはいえど、生徒様にも参画いただくメリットがある方がたくさんの方に協力いただけて、永続的なプロジェクトになると考えています。
①経験:少しでも金継ぎ技術を向上させたい方に、講師の指導のもと、被災者のために金継ぎ修理する貴重な経験となるかと思います。また金継ぎの練習をしたいけれど、割れた器をお持ちでない方がよくいらっしゃいますが、そのような生徒様にも、さまざまな工程の金継ぎを経験できる機会が提供できます。
②時間:当プロジェクトご賛同いただけるつぐつぐの生徒様には、当該器の修理にのみ最大15分まで、教室時間を延長します。(ご自身の器の修理は、これまで通り片付けも含めて90分となりますので、ご了承ください)ただし、全ての教室でプロジェクトを実施せず、限定して行う場合があります。また、金継ぎは乾かす時間が必要なことと、最初は少数の器をお受けすることから、ご希望の時に金継ぎできる器がないこともあります。
③エコ:ご自身の金継ぎのために作ったけれど余ってしまった黒漆や麦漆、刻苧などを捨てずに使用できるので、エコにも繋がります。漆は、漆の木1本から200mlしか採取できない貴重な天然資源のため、無駄を減らしながら誰かの役に立てる企画です。
つぐつぐの生徒様向け注意事項

被災者の方の大切な器のため、持ち帰りはできず、全てつぐつぐ店舗内での作業となります。
仕上げの金属粉や色粉はつぐつぐが提供します。純金ではなく、銀や色漆など、その他の色を提案することがあります。仕上げ色を生徒様と相談することもありますが、基本的にはつぐつぐの講師が指定させていただきます。
持ち主が大切にしている器のため、講師も手伝います。また、一つの器にたくさんの生徒様が関わって修理します。一人の生徒様が一つの器を最初から最後まで修理したい場合、完成期限を必ず守れるようであればそのように配慮しますが、完成日の遅延につながると判断した場合、連絡なく講師や他の生徒様が修理に介入しますので、ご了承ください。
最初は少数から始めるため、「今日は被災者の器の修理をしたい」と思っても、その時に金継ぎを進められる器がない場合もあります。また、器の管理のため、全ての講座ではなく、一部の講座で行う場合があります。
お受けできる無償金継ぎ修理の数と、今後の予定

つぐつぐではプロ金継ぎ師による有料の金継ぎ修理も承っており、2024年現在、1年待ちという状況です。会社として責任持って有料の金継ぎ修理依頼の完成を優先しながらも、被災者の支援にも取り組むため、この度教室の生徒様とWin-Winの関係となる形を考えご協力をご依頼し、実施いたします。
金継ぎ修理には時間と手間暇がかかるため、それに見合った金額を提示しなければ、会社として、そして伝統産業の存続をかけて、運営できない状況です。その一方で、金継ぎが敷居が高すぎて、手がでないものにならないようにもしたい、という気持ちもあります。
どれだけの器の数をお受けできるかは、参加者の人数により決定し、きちんと運営してお返しするためにも最初は少ない数からプロジェクトを始め、可能であれば少しずつ増やしていき、今後別の災害があった時にも継続的に行える事業にしたいと考えております。
この「金継ぎで石川復興プロジェクト」が皆様のお力添えでうまく軌道に乗り、被災者のお役に立てるようであれば、お受けできる数を増やしたり、長く継続したいと考えております。日本は地震の多い国です。今後、他の自然災害があった時には、別の地域の被災者の一助にもなれるような、サステナブルな事業にすることを目標としています。

ご質問がありましたら、つぐつぐスタッフへお気軽にご連絡ください。
被災者向けのご案内は、別途公開させていただきます。
株式会社つぐつぐ 代表取締役 俣野 由季
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