こんにちは、金継ぎストYukiです!
みなさまご存知のように、私は初心者でも自宅で1人で金継ぎできるTSUGUKIT(金継ぎキット)を自社サイトだけでなく、アマゾン、楽天、ヤフー、海外にはEtsyを通じて販売しております(๑˃̵ᴗ˂̵)و.
私はこのTSUGUKITで、日本中・世界中の人々に金継ぎを100% (MAX) 楽しんでほしいんです!!
12ページのシンプルで分かりやすい手順書をいれていますが、本ではないので細かいことまで書くことができません。
そこで情報を視覚的に補完するため、YouTubeでも詳しく金継ぎのコツを配信しています(`・ω・´)
いろいろと発信しているうちに、お客様からたくさんのお声をいただき
これまでメッセージいただいた方ひとりひとりにご返信しておりました。
そして失敗しやすいポイントが明らかになってきました(((´・Д・`)))!
ひとりでも多くの方に金継ぎを成功していただきたいので、
今回「金継ぎ教室なら失敗しない?よくある失敗と対策」というテーマで、記事としてご紹介させていただきます!
金継ぎ教室なら失敗しない?よくある失敗と対策
金継ぎ教室で先生にみてもらっていたらその場で教えてもらえますが
自宅で自分で行う金継ぎの場合によくある失敗を挙げ、失敗を防ぐコツを紹介していきます。
まずTSUGUKITでは、従来の伝統的な金継ぎの工程をなるべくシンプルにし、5つのStepに別れています。
簡単に5つのStepを紹介すると
- Step1では下準備
- Step2Aでは割れた器の接着
- Step2Bでは欠けた器を埋める方法
- Step3では割れの隙間などの小さな穴埋め
- Step4では黒色漆で下塗り
- Step5では仕上げの金を蒔く
となっています。
今回はStep別に、自宅でのよくある失敗と、失敗しない方法を紹介します!
下準備:生漆の拭き取りがあまい(Step1)

最初に生漆を割れや欠けた器の断面に塗って、ティッシュで拭き取ります。
本当に少し生漆が器の断面に残るくらいで、よーくティッシュで拭き取ってくださいね!
そのあと漆風呂で最低1日おくのですが、時短の方法としてオーブン150度で30分熱する、という代替方法があります。(熱しても大丈夫な器の場合)
このとき、生漆をよく拭き取らずにオーブンで焼き付けると、生漆が垂れます(((´・Д・`)))ので、お気をつけください!
割れた器の接着:マスキングテープの固定があまい(Step2A)

割れの接着がこの後成功・失敗、どちらの道に行くかの分かれ目と言っても過言ではないと思います!!!
マスキングテープの固定があまいと、くっつけた時は大丈夫でも、時間が経つと漆風呂の中で、重力で、ずれます!!!(((´・Д・`)))
ずれたままくっついてしまうと、漆の強固な接着力で、なかなかとれません。
ずれても、「まあいいか」、と金継ぎを続けることもできますが、後のStepで刻苧や錆漆をうめたときに表面を平らにするのが難しく、また、割れの線が真っ直ぐにならず、だんだんモチベーションがさがってきます。
マスキングテープでしっかり固定するのと、重力に逆らわないように縦に置くなどして、ずれない接着を心がけましょう!!!
欠けたを埋める:刻苧を1度に厚く盛りすぎる(Step2B)

器の大きな欠けには刻苧で埋めていきますが、刻苧は、手順書にもあるように、0.5mm以下ずつ盛りましょう!!!
これ以上の厚さで埋めると、刻苧が固まるのに壮絶時間がかかります(((´・Д・`)))!!!
通常1日おけば良いところが2日くらいかかるの?などと思われるかもしれませんが、
厚さによっては1週間、1ヶ月かかります。
芯まで刻苧が固まっていないのにその後の作業を続けていくと、一生?は言い過ぎかもしれませんが、ずっと中が生乾きの器として存在し続けることになります。
伝統的な金継ぎは急ぐものではありません。
ゆっくりと、時間をかけて、少しずつ、大切な器と向き合いながら直していくものです。
完成した時の喜びを楽しみにしながら、0.5mm以下ずつ盛りましょう!!!
黒漆の下塗り、のまえに:耐水ペーパーでの研ぎがあまい(Step4)

錆漆が固まった後、黒漆を塗る前に、耐水ペーパーで錆漆の表面を平らにするよう研ぎます。
ここで平らにならなければ、その後どれだけ黒漆を塗っても、表面は平らになりません。
最後の仕上げの金を蒔いたときにピカリとひかるかどうかは、この最後の研ぎの丁寧さにかかっていると言えるでしょう!!!
平らに研げていないと、なんだかシワっとしたうねりが、金を蒔いたあとから見えます(((´・Д・`)))
まぁそれもそれで味ということでいいんですが、プロのようなまっ平なピカリを目指すあなたは、錆漆を塗った後の研ぎでまっ平らをめざしましょう。
ということは、大きなかけの場合、錆漆の一つ前の、刻苧を埋めた後のサンドペーパーの研ぎの段階で、結構平でないといけないということです(`・ω・´)
一つ一つの工程できちんときれいにやっておくことが、後々の美しさに繋がっています(*´ω`*)
もし、それでも、錆漆を水研ぎしたあと、なんだか平じゃないなぁと思ったら、もう一度錆漆を上から塗ってもいいです。
その時は、固まった錆漆の上にサンドペーパーでやすって、少し傷をつけてから塗ると、錆漆が乗りやすいです。
黒色漆の下塗り:黒色漆を厚く塗りすぎる(Step4)

金継ぎにおいて全ての工程で言えることですが、塗るもの、埋めるもの、全て厚塗り禁止です。
黒色漆を厚く塗ってしまうと、乾いた時に漆が縮んでしまうことがあります(((´・Д・`)))
表面にオヤジの怒りマークのようなシワがあるような状態を、金継ぎ専門用語で「チヂム」といいます。
これが起きたら、あなたの塗りは厚かった、ということです。
「えーっ、全然厚く塗ってないよー (((´・Д・`)))」と言い訳しても、うるし嘘つかない。
もし縮んでしまったら、縮みが取れるまで耐水ペーパーで水研ぎし、もう一度黒色漆を塗るところからやり直しましょう。
仕上げの金を蒔き:弁柄漆を厚く塗りすぎる(Step5)

みなさん、金継ぎで気をつける点をたくさんお伝えしてきましたが、もっとも大切なポイントは何か、ご存知でしょうか?
そう、最後の弁柄漆を、かすれる手前ぐらい薄く塗ることです!
かすれる手前!!!(`・ω・´)
厚く塗ると何が起きるか?
その後に真綿で蒔いた金粉が、漆の中に沈みます。
そして、少し時間をおくと、金を蒔いたところが再度赤く滲んできます。(((´・Д・`)))
そうなった場合はもう一度赤いところに真綿で金粉を撒きましょう。
こうやって金粉を何度も撒いていると、貴重な金粉を無駄に消耗します。もったいない。
今、金粉はすごく高いです。
私が金継ぎキットを販売し始めた2020年5月から10月まで、値段は上がる一方。今後も下がる見込みがないそうです。
早く景気が回復して欲しいと、心から願うところです。
もしなくなったら、金粉と真綿のセットを別売りしていますので、追加購入可能です。
価格をあげたくないですが、いつか上げざるを得ない時期がくると思っています。
しかし、金継ぎは金だけでなく、銀や、うるし仕上げ、黒・弁柄で仕上げることも可能です。
器にあった色で、おしゃれに仕上げてみてください!
金継ぎ教室なら失敗しない?よくある失敗と対策・まとめ

金継ぎのStep / 工程別に、よくある失敗と対策を紹介してきました。
- <Step1:下準備:生漆の拭き取りがあまい>生漆が垂れないようにしっかりティッシュでオフしましょう。
- <Step2A:割れた器の接着:マスキングテープの固定があまい>重力を甘く見てはいけませんずれた器を一生後悔して、使いたくはありませんよね
- <Step2B:欠けたを埋める:刻苧を1度に厚く盛りすぎる>一生刻苧が乾かなくなるかもStep3はとんで
- <Step4:黒漆の下塗り、のまえ:耐水ペーパーでの研ぎがあまい>ここで金継ぎの仕上げの美しさが決まります
- <Step4:黒色漆の下塗り:黒色漆を厚く塗りすぎる>漆が縮んでオヤジの怒りマークが多発します
- <Step5:仕上げの金を蒔き:弁柄漆を厚く塗りすぎる>貴重な金粉を無駄に消耗します
いかがでしたでしょうか?
自宅で金継ぎするもよし、それでも不安な方は金継ぎ教室で先生にみてもらうもよし♪
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そこで、今後はもっとたくさんの方に金継ぎの魅力を伝えたいと思い、
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ご質問など、気になることがありましたら、お気軽にメールにご連絡くださいね!
ご参加お待ちしております!
これからも金継ぎファンの皆さんに役立つ情報をどんどん配信していきます!
金継ぎストYukiでした!またねー!